還暦祝い日記
私たちは、誕生した年をしばしば十二支で表しますね。干支です。じつは十二支以外に十干というものがあり、この十二支と十干の組み合わせを干支と呼ぶのです。誕生した年と同じ組み合わせになるのが60年後。還暦とは、歴が還るということなのですね。そんな風に年を思いながら、もうすぐ還暦を迎える両親の還暦祝いのメッセージを考えていると、何か壮大な気持ちになってきます。干支はカレンダー等で簡単に確認できますから、干支の組み合わせをみて、面白く素敵な還暦祝いメッセージが思い浮かぶと嬉しいですね。一生に一度の、特別な干支なのですから。父の還暦祝いの席での、私たち兄弟からのプレゼントは、赤いちゃんちゃんこや帽子だったのですが、その時にひと言何かメッセージをそえようと思いました。しかしあらためて言うとなると、何を言えばよいのかわからず、また気恥ずかしくもあり、兄弟で相談しながらも、なかなか思うようにメッセージの言葉が決まりませんでした。そんな時、父にとっては孫にあたる私の息子が、携帯電話のカバーをおじいちゃんに贈るために手作りしているというのを知りました。そこで、その携帯電話用のカバーの中に、私の息子も含めた父以外の家族全員でひと言ずつメッセージを書いた手紙を入れることにしました。ありがとうやこれからも長生きしてねといった、短いメッセージでしたが、父はとても喜んでくれました。
我が家では、父が還暦を迎えました。そのときに、家族としても還暦祝いを考えていましたが、そんなに大それた計画をしていませんでした。ところが、父の60歳の誕生日当日に、父にお届け物があると言って、花屋さんがやってきました。そこには、還暦祝いというメッセージカードが添えらた大きなリボンかかけられている豪華な蘭の鉢花がありました。その花を見て、還暦の重要性を改めて感じて、私たち兄弟姉妹は、本当に焦りました。還暦祝いというと、本来は長寿の第一段階を迎えたことに対するお祝いであったと思います。しかし、これだけ平均寿命も延びた現代において、まだまだ社会の現役である年齢である還暦祝いのメッセージとしてどういった言葉がふさわしいのでしょうか。長寿を祝ったり、また、とくに健康不良に悩んでいる相手でなければ、むやみに体を労わったりする言葉は現代ではふさわしいとは言えないようです。むしろ、相手の年齢の若さを連想させる言葉や、これからの仕事や生活に対する希望を喚起させるものが望ましいと言えるでしょう。